2025/08/20

児童発達支援・放課後等デイサービスを利用するメリット・デメリット

コラム
児童発達支援・放課後等デイサービスを利用するメリット・デメリット

児童発達支援・放課後等デイサービスを初めて利用する際、「実際の生活のイメージがわかない」「どんな注意点があるのか不安」と感じる保護者様も多いと思います。この記事では、児童発達支援・放課後等デイサービスのメリットとデメリットを分かりやすくまとめました。事前に理解しておくことで、不安を軽減しスムーズに利用開始できます。ぜひ参考にしてください。

児童発達支援・放課後等デイサービスの3つのメリット

1. お子さまの特性に合わせた療育ができる

児童発達支援・放課後等デイサービスでは、

  • 言語(発音やコミュニケーション)
  • 学習(読み書きや数の理解)
  • 運動(体の使い方)
  • 生活面(切り替えや集団行動)

といった幅広い領域で支援プログラムを受けられます。計画は3〜6か月ごとに見直されるため、お子さまの成長段階に応じた療育が可能です。

また、施設によっては工作や社会見学など家庭ではできない体験も取り入れており、興味関心の幅が広がることもあります。専門スタッフが一人ひとりに合わせて支援してくれるので、保護者様も安心して通わせられる点は大きなメリットです。

さらに、家庭では気づけないお子さまの新たな一面や可能性を発見できることも多く、お子さまの成長を正しく把握し、家庭での接し方に生かせるのも魅力です。

2. お子さまに「楽しい」と思える居場所が増える

家庭以外に「楽しい」と感じられる場所を持つことは、お子さまの成長にとても重要です。学校や園に馴染めず不登校やひきこもりがちになっている場合でも、児童発達支援・放課後等デイサービスに通うことで外に出るきっかけや笑顔が増えることがあります。
また、母子分離が難しいお子さまでも、施設によっては母子同伴から徐々に母子分離へと進めるプログラムが用意されています。楽しい活動を通じて少しずつ自立(自律)の力を育むことができる点も大きなメリットです。

3. 保護者が自分の時間に余裕を持てる

お子さまが施設に通っている時間は、保護者様が自分の時間を確保できる貴重な機会です。家事や仕事の時間が取りやすくなり、精神的な負担も軽減されます。結果的に、家庭全体の生活リズムが整いやすくなるという効果も期待できます。

児童発達支援・放課後等デイサービスのデメリット

1. 利用手続きに時間がかかる

利用には「受給者証」の取得が必要で、発行まで3週間〜1か月ほどかかります。利用開始の流れは以下の通りです

  1. 施設へ問い合わせ
  2. 見学・体験会への参加
  3. 空き状況の確認
  4. 自治体へ利用希望申請
  5. 受給者証の発行
  6. 施設と契約
  7. 通所開始

そのため、利用を検討する場合は早めの行動が大切です。

2. 利用日数や定員に制限がある

自治体によっては、週に利用できる日数に上限が設けられていたり、施設の定員オーバーで希望日に通えないケースもあります。例えば、仙台市では週2回までしか認められない場合もあります。事前に自治体や施設へ確認し、情報を集めることが重要です。

3. 送迎の負担がある

お子さまが複数いるご家庭では、保育園や学校と児童発達支援・放課後等デイサービスを組み合わせた送迎が大変になることもあります。施設によっては送迎サービスを実施している場合もあるため、立地や送迎の有無を重視して選ぶことをおすすめします。

まとめ

児童発達支援・放課後等デイサービスのメリット・デメリットを整理すると以下の通りです。

メリット

  1. お子さまの特性にあわせた療育ができる
  2. お子さまが楽しいと思える居場所を増やせる
  3. 保護者が自分の時間に余裕を持てる

デメリット

  1. 利用手続きに時間がかかる
  2. 利用日数や定員に制限がある
  3. 送迎の負担がある

児童発達支援・放課後等デイサービスは、お子さまの発達をサポートし、家庭と社会をつなぐ大切な制度です。メリット・デメリットを理解した上で、安心してご利用ください。

参考リンク

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